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[ワーク・イン・プログレス] MATSUDO AWARD|ウチダリナ「やさしい隣人」
[Work in progress] MATSUDO AWARD|Lina Uchida "Kind Neighbor"

松戸スタートアップオフィス

“松戸ゆかり”のアーティストを発掘する本年度のMATSUDO AWARDでは、新松戸の美術予備校に通いアーティストとしてのキャリアをスタートし、東京を拠点に世界で活動するウチダリナさんが選ばれました。

現在、2020年春の完成を目指し作品制作が進行中です。その制作過程(ワーク・イン・プログレス)を松戸スタートアップオフィスにて展示しています。作品の進行に合わせて、少しずつ内容が変化していきます。松戸にお立ち寄りの際にはぜひ御覧ください。

 

[展示情報]

ウチダリナ「やさしい隣人」
ワーク・イン・プログレス

日程:2020年4月まで 平日(月〜金)開催
時間:10:00〜17:00
入場:無料
会場:松戸スタートアップオフィス
住所:松戸市松戸1307-1 松戸ビル13F MAP
※本作品完成後の展示(松戸市内・会場未定)については改めてお知らせいたします

 

[アーティスト・メモ]

プロジェクト やさしい隣人について ver00

偶然(理不尽)な美術との遭遇。アップデート可能なプロジェクト。

話をする。粘土をこねる。彫刻をつくる。複製される。市場に出る。出会う人々とのコミュニケーションに粘土を介在させます。粘土はウチダという作家に引き渡され、観察され、複製され、市場に出ます。これらは一般的にアート、と呼ばれるものが辿る工程を無理やりおえてゆきます。複製の部分では、陶器の像のエディションが3つ作られます。1つは粘土をこねた本人へ、1つはウチダ保存、1つは何かしらの形で市場へ。粘土をこねた本人は、偶然的に作家となり、同時にコレクターにもなります。市場では、オリジナルの制作者やストーリーなどは明かされず、繭のように詳細が封印された彫刻のみが売られます。購入者のみ、単純な情報が解る仕掛けを作れたらいいなと思っています。

やさしい隣人は、祖母が認知症になってきたことを受け入れたとき、彼女とのコミュニケーションの中でわたしができることはなんだろうと考えたことで生まれました。言葉が不自由になってきた時、手は確かに何かをつかもうとして、粘土は形を与えられてきます。そして、わたしが作家であることで、他者とのコミュニケーションで美術を考え用いること、それらがわたしの役目なのではないかと思いました。

 

30年後、あるいは100年後、これらの像はどのように存在し続けるのでしょうか。民話、神話、噂話、伝説、思い出。食器棚に飾られることもあるかもしれません。匿名ではなくなっているかもしれません。わたしの体の一部のように世界に散らばった像たちがどのようにたたずむのか。いまからこのプロジェクトを進めるにあたり、考えが止まりません。