世界巡回箱プロジェクト 京都 ⇄ ベンガルール|副産物産店×1Shanthiroad Studio/Gallery

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副産物産店はアーティストのアトリエから出る魅力的な廃材を「副産物」と呼び、回収、販売する資材循環プロジェクト。これまでは、京都での活動をベースに、アートユニットとして日本国内で芸術祭への出展やイベント出店、ワークショップを中心に活動を行ってきました。

今回、新しい取り組みとして、世界中のアーティストの作品の副産物を集める「世界巡回箱プロジェクト」を開始。インド・ベンガルールのアーティスト・イン・レジデンス1Shanthiroad Studio/Gallery協力のもと、その初めての取り組みを実施、京都からベンガルールには副産物を集めるための大きな箱と指示書が送られました。ベンガルールでは、アーティストのマラヴィカ・P・Cを中心に、1Shanthiroad Studio/Galleryに集まるアーティストが自身の作品の副産物を収集、箱に詰めて京都へと返送しました。

副産物産店の矢津・山田は、返送された箱の内容から、1Shanthiroad Studio/Galleryがどんな場所なのか、また、集められた廃材がどんな作品の副産物なのか想像を巡らせました。その後、ベンガルール現地とオンラインでつなぎ、彼らの作品や制作環境、身近なマテリアルやツールなどについてのインタビューを行いました。作品制作の過程で生まれる廃材を通して、アーティスト同士が出会い、互いの制作について知り、物の価値について改めて考える。人の行き来が制限されたこの時期に、言葉だけではない新しい形の対話が生まれる試みとなりました。

副産物産店の活動は日本国内、また、今後は世界各地でも展開されます。PARADISE AIRは、JR常磐線取手駅にある文化複合施設「たいけん美じゅつ場 VIVA」 と協働し、取手を拠点に活動するアーティストたちの副産物の収集やワークショップの開催をはじめ、関東での活動もサポートしています。

2022.03.22

PEOPLE