日独交流事業|「クルツヴェレ(短波)ll 」

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ドイツ・ケルン|Online
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「クルツヴェレ kurzwelle (ドイツ語:短波)」は、オン・ノイエムジーク・ケルン e.V.と当時のケルン音楽大学教授ヨハネス・シェルーホルン氏により提案された若手作曲家のための長期ワークショッププロジェクトです。主に20代半ばから30代半ばまでの大学卒業後のキャリアを積み始めた若手作曲家を対象とし、約半年間に渡り、「演奏家とのセッション」「作曲途中段階での試演」「作曲家チュートアを交えてのセッション」「初演に向けての演奏家とのリハーサル」「公開初演」「録音CD製作」を行っています。

第2回目となる今回は、ドイツ人ハープ奏者ミリヤム・シュルーダーと日本人打楽器奏者渡邉理恵によるデュオ・フェルティージュによる二重奏をテーマに実施されました。次世代の現代音楽シーンの多様性に注目すべく、日本及びドイツ・NRW州の中堅作曲家、現代音楽アンサンブル、音楽大学作曲科教授の推薦により、日独合計6名の若手作曲家を招聘。オン・ノイエムジーク・ケルンとPARADISE AIRによる若手作曲家のための日独交流⻑期ワークショッププロジェクト「クルツヴェレ(短波)ll 」として開催されました。2021年9月にケルン市にて音楽家と演奏家によるリハーサルセンション、10月にケルン市ルター教会にて世界初演の演奏会を行いました。また今回演奏された楽曲の録音を行い、CD製作も実施。近日リリース予定となっています。

2022年2月には日本でのコンサートを予定していましたが、新型コロナウイルスの影響により中止となり、新たに「クルツヴェレ(短波)ll 」のオンラインアーカイブ&クリエーションプロジェクトとして実施しました。下記ウェブサイトにてドイツでの活動のアーカイブ、プロジェクトに参加した音楽家のインタビュー、録音された楽曲をもとに制作されたリミックス作品などを順次公開予定です。

「クルツヴェレ(短波)ll 」オンラインアーカイブ&クリエーションプロジェクト

ON – Neue Musik Köln –
ON neue Musik Köln e.V. は2008年にケルンのフリーミュージックシーンを制作方面からバックアップする目的として作られたNPO団体。ケルン市を始め、ドイツ国内外の芸術文化財団より助成を受け、現代音楽、即興音楽、ジャズ、サウンドアーティストなど音にまつわる様々なアーティストのプラットフォームとなっている。https://www.on-cologne.de/

「クルツヴェレ(短波)ll 」|コンサート(ドイツ・ケルン)

2021年10月1日 19時- ケルン市ルター教会
デュオ・ヴェルティージュ (ミリヤム・シュルーダー、渡邉理恵)

プログラム
谷川穂高 (1993-) : fine (2021)
丹羽菜月(1991-) : 耳鳴りノムコウ(2021)
原島拓也(1993-) :星を隠す瑠璃、虹を隠す玻璃(2021)
ダリヤ・マミノヴァ(1988-): 新作(2021)
ペーター・ルーベル(1992-): 新作(2021)
ナヨン・ユク (1988-) : アインフェルブング(色付け)(2021)
*全作世界初演

「クルツヴェレ(短波)ll 」|クレジット

参加音楽家
日本:谷川穂高、丹羽菜月、原島拓也
ドイツ:ダリヤ・マミノヴァ、ペーター・ルーベル、ナヨン・ユク

デュオ・フェルティージュ
ミリヤム・シュルーダー、渡邉理恵

オンラインプロジェクト
田中堅大

プロジェクトコーディネート・記録
金巻勲(PARADISE AIR)

「クルツヴェレ(短波)ll 」
主催・オン・ノイエムジーク・ケルン、デュオ・フェルティージュ
助成・NRW芸術財団、ノルドライヴェストファーレン州文化科学省、ムジーク・フォンズ財団
協力・PARADISE AIR

「クルツヴェレ(短波)ll 」|オンラインプロジェクト
主催・PARADISE AIR、オン・ノイエムジーク・ケルン、デュオ・フェルティージュ
助成・令和3年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業

2022.03.26

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