花岡美緒
Mio Hanaoka
2022.06


滞在アーティストとの関連プログラムで、花岡美緒氏がフランスでこれまで開催していた共同夢体験の「Onirisme Collectif」をPARADISE AIRで開催しました。
8時間の開催の様子の記録映像はこちら。
第一部(就寝準備)23:00-0:00
第二部(夢見時間)0:00-7:00
0:00-0:20 アリウェン『お婆さん水』2022
アリウェンは、西洋の叙情的なテクニックから、母国チリの伝統的なサウンドまで、さまざまなボーカルテクニックやスタイルでトレーニングし、演しています。「お婆さん水」は、2021年に山梨の地域で、年配の女性コミュニティーのリーダーたちと分かち合った際に作られたオリジナル曲です。文字どおり親戚のような存在である水の守護と加護を求める祈り。今回は、この曲を様々な強さで解釈し、繊細さと夢のようなものを取り囲み、希望と幸運のサブリミナルメッセージを持つ、雰囲気のある子守歌になることを目指します。
1:30 ポウリン・クルゼ 『組橋』2021, デジタルビデオ、7分 15秒、無音
小さなビデオプロジェクターで、お客さんの部屋の壁に、ぼんやりと薄暗い映像を映し出します。観客の皆さんと一緒に、この曖味な光景のかすかな光と影を垣間見ることに挑戦します。
3:00 山口淳『ユラユラ』2022
クラウン(ピエロ)のショーでは、観客に手伝ってもらって一緒にパフォーマンスをする時間があります。その後最大限の感謝をして、客席へ戻ってもらいます。そんなことをやろうと思います。睡眠下のあなたと。
4:30 藤田一樹『Sans Titre 3』 2022
夢を見たとき、その内容をボイスメモに記録するようになった。微睡のなか録っているせいか、そのほとんどは理解不能。最後はもう言葉もなくなり、ただ再び眠りに落ちる、その気配が感じられるだけだったりする。
6:00-7:00 幻のラジオ体操・朝食
※当日配布パンフレットより抜粋
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Onirisme Collectifはレム睡眠の時間に巻き起こるパフォーマンスを無意識で鑑賞することを通じて、共同夢体験の可能性を提示する試みです。Onirisme Collectifの第8弾となる今回は、「Summer sleep」をテーマに、アーティスト・イン・レジデンス、Paradise Airを舞台として、オールナイトで共同夢体験を促します。「Summer Sleep」は動物が、熱や乾燥から水分を守るために一定期間眠ることを意味する夏眠と、夏の夜の蒸し暑い寝苦しさの両者をイメージし、睡眠状態と覚醒状態、そして死の境界を飛び越えることを目指します。
Onirisme Collectif ホームページ: https://cargocollective.com/onirismecollectif/
2022.06.19